
不安障害(パニック障害・社交不安障害)
不安障害(パニック障害・社交不安障害)
不安の感じ方は人それぞれになりますが、過剰な不安は日常生活や社会生活への大きな支障となってしまいます。誰に相談するべきかも不安に感じるかもしれませんが、まずは相談することが回復への大きな一歩となります。
不安障害とは、実際の危険や状況以上に強い不安や恐怖を感じ、それが長く続いたり繰り返されたりすることで、生活や仕事、人間関係に支障をきたす心の病気です。誰にでも不安はあるものですが、それが制御できず日常生活に影響する状態になると、治療が必要な「不安障害」と診断されます。
不安障害は、脳の神経伝達物質のバランス、ストレスや性格傾向、過去の体験などが複雑に関わって発症すると考えられています。放っておくと、不眠や抑うつ、身体症状(動悸、頭痛、胃腸の不調など)を伴うこともあり、早めの相談が大切です。
不安障害にはいくつかのタイプがあり、症状の現れ方や不安の対象によって分類されます。代表的なものは次の通りです。
当院では、患者さん一人ひとりの症状や生活背景を丁寧に伺いながら、最適な治療方法をご提案します。必要に応じて薬物療法を行い、不安を和らげながら生活の質を整えていきます。
しかし、不安障害の治療は薬だけに頼るものではありません。当院では、不安と上手に付き合い、自分の力でコントロールできるようになるための「技術」を一緒に学ぶことを大切にしています。
呼吸法やマインドフルネス、認知行動療法(CBT)などの方法を通して、不安のとらえ方や考え方のクセを見直し、「不安があっても行動できる力」を育てます。
不安をゼロにすることは誰にとっても難しいことです。しかし、不安と共に生きる力、不安を活用する力を身につけることで、再発を防ぎ、自分らしい生活を取り戻すことができます。ひとりで抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。