
気分障害(うつ病・双極性障害)
気分障害(うつ病・双極性障害)
そんな状態が2週間以上続く場合は、「うつ病」の可能性があります。
うつ病は決して「心が弱いから」ではありません。
誰にでも起こりうる病気であり、回復のためには早めの治療が重要です。
うつ病は、脳の働きのバランスが崩れることで、気分や意欲、睡眠、食欲などに影響が出る病気です。
決して「気の持ちよう」ではなく、適切な治療と休養によって回復できる医学的な病気とされています。
主な原因は、過度なストレス、環境の変化、身体的な病気、ホルモン変動、性格傾向など様々です。
特に真面目で責任感の強い方ほど、頑張りすぎて発症しやすい傾向があります。
うつ病の多くでは、初期症状として睡眠の乱れがみられます。
「眠れない」「朝早く目が覚める」「寝ても疲れが取れない」といった症状は、脳の回復を妨げ、気分の落ち込みをさらに悪化させてしまうことがあります。
そのため当院では、眠りを整えることを治療の柱の一つと考えています。
良い眠りを取り戻すことが、心の回復にもつながります。
当院では、薬だけに頼らず、心と体の両面から回復をサポートします。
ひとりひとりの生活背景に合わせて、最適な治療プランを提案します。
まずは、症状や生活環境、睡眠の状態などを丁寧に伺い、うつ病の状態を把握します。必要に応じて血液検査などを行い、身体的な要因が関係していないかも確認します。
抗うつ薬や抗不安薬を、必要に応じて使用します。副作用や効果を見ながら慎重に調整し、回復に合わせて減量や中止を行います。「できるだけ薬を減らしたい」「飲みたくない」という方にも、無理のない形で治療を進めていきます。
うつ病の回復には、考え方や行動パターンを整えることが大切です。
当院では「認知行動療法(CBT)」を取り入れ、物事の受け止め方や思考のクセを一緒に見直していきます。また、ストレスマネジメントやコミュニケーションの工夫など、日常生活の改善もサポートします。
うつ病の回復に欠かせない「睡眠」を整えるため、睡眠リズムの調整やリラクゼーション法などを実践的に学びます。「眠る技術」を身につけることで、薬に頼らず眠れる体質を目指します。
うつ病は「しっかり休むこと」「正しい治療を受けること」で回復が望める病気です。そして、再発を防ぐためには、自分の心と体を理解し、整える技術、自愛する精神を身につけることが大切です。
当院では、睡眠を整えながら、心身の回復力を取り戻すサポートを行っています。
焦らず、自分のペースで「また笑顔で過ごせる日常」を、一緒につくっていきましょう。